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皆さまこんにちは、写真家の藤安です。
ディレクターの玉置、デザイナーのたなかに続いて、いよいよ僕の連載もスタートです!
僕は作家なので個展を開催したりやグループ展などに参加することが多いのですが、そういった展覧会でいつも考えていることがあります。
【作品を売るためにはどうすれば良いのか】と。
「日本では写真作品はあまり売れないし、写真作品を飾る文化がない。」というようなことをよく耳にしますが、だからと言って諦めて良いという理由にはならないと思うし、アプローチする方法はまだまだあると思うのです。
そこで、ヒトが写真作品を買わない理由について少し考えました。
たとえばギャラリーなどでのホワイトキューブで飾った作品を観るだけでは、その作品が普段の生活の中でどのように見えるのかを想像しにくいのではないか。そうだとすると、それが想像できないから購買意欲が湧きにくいのではないか。だとすればそこを刺激するために、自分の作品をホワイトキューブではない普通の部屋やパブリックスペース、企業のオフィスなどに飾らせてもらってどのように見えるかを提示することができれば、僕が考えていたことへのある種の鍵が手に入るのではないか。
そして、これを続けることによって自分の作品の見え方の広がりや存在感が増していくのではないか、と密かに期待しています。
てことで、知人の部屋に作品(empathizeシリーズの中から選んでもらう)を飾らせてもらって、その空間イメージや知人とのQ&Aを掲載していくスタイルの連載を始めることにしました!
そして記念すべき第一弾に登場してくれたのは、カメラのライフスタイルを提供するセレクトショップon and onのリペアマン佐野誠司さんです!
今回、彼が選んだのはこちらの作品です。
【Q&A】
Q.1
普段からアート作品を部屋に飾ったりしますか?
するのであればどのような作品を飾っていますか?
A. 以前アメリカンビンテージ雑貨のバイヤーをしていたので、今でもビンテージポスター等が好きで 部屋に飾っています。特にバンド関係のポスターや、あとは60’s~70’sのポスターも好きで飾る場所も考えずついつい買ってしまいますね。その為、飾っていないポスターも有ります(笑) あとは、関西のアーティストsilsilさんや松田真哉くんに書いていただいた作品も飾っていますし、写真家では木村幸子さんのalgaeシリーズの作品も飾っています。
Q.2
部屋にアート作品を飾るとして、その時の選定基準を教えてください。
たとえば、どういったところにこだわりますか?
A. ポスターは単純にデザインが気に入ったものです。状態も少々悪くても欲しくなりますね。逆にアーティストの作品は、人として好きなアーティストの作品が欲しくなります。デザインや作品が良くても、あまり知らない方の作品は買わないですかね。部屋に飾るというのは、毎日目に入るものですから、やっぱり好きな人や憧れの人の作品を見たいです。
Q.3
アートの中でどの分野が好きですか?
好きな作家さんも含めて教えてください。
A. アートのことは正直あまりわからないのですが、アンディウォーホルやピーターマックスのポップアートも好きですし、フランクコジックやキースへリングなどストリート感があるイラストも好きです。 あと、日本の歌川国芳や伊藤若冲、河鍋暁斎などの日本画も結構好きで、三代目彫よしさんの日本刺青などもカッコイイなぁと思います。
Q.4
今回、empathizeシリーズの中からこの作品を選んだ理由は?
A. やはり、子供というところは大きいですかね。自分は次男で、下に兄弟がいなかったので、小さい頃は弟や妹が欲しかったのが、潜在的に選ばしたのかもしれません(笑)それと、自分の部屋の雰囲気には子供の作品のほうが合わせやすい感じがしました。
Q.5
今回、自分の部屋に写真作品を飾ってみていかがでしたか?
A. 今回の作品は思っていたより大きくて最初はビックリしましたが、飾ってみると意外と違和感なくしっくりと馴染んだので、これからは大きな作品も飾れるんだなぁと気づかせてもらいました。
Q.6
empathizeシリーズは日常のライフスタイルの中に溶け込む可能性はありますか?
A. 飾る側としては双子というのは2枚で1組として考えれるのでかなり面白いと思います。隣どおしで並べて飾ってもいいですし、正面どうしで飾ったり、いろいろな発想が出来ますし、バラバラの作品を飾るより空間がまとまる気がします。あとは、日本の部屋に飾るにはもう少し小さなサイズがあれば嬉しいです(笑)
Q.7
今後、アート作品を購入して部屋に飾ってみたいですか?
そうであれば、どのような作品を飾りたいですか?
A. そうですね。ビンテージポスターにしてもアーティストさんの作品にしても、手に入れれるのはタイミングだと思っているので、今後何か素敵な作品に出会えれば購入して飾りたいです。その為にも、もっと大きな部屋を用意しておきたいものですね(笑)まぁ、アート作品は一生物ですので、焦らず、良いタイミングが来るのを待っています。
Q.8
ぜひ、感想やご意見をご自由にお願いします!
A. 今回の企画に参加させてもらって、自分は双子ではないので双子ってどんな感じなんだろうと、改めて考えさせられました。しかも、飾ることによって視覚からも双子の面白さを感じることが出来てよかったです。 外見は似ているが、けっして同じではない2人。母親のお腹のなかから一番近くにいる2人。個々の思想、個々の人生、、、さまざまな双子の不思議を考えさせられて面白かったです。やっぱり双子は神秘的で魅力的ですね!
佐野さんにはとても真摯に答えていただいて、本当に感謝しています!自分自身考えさせられることが多々ありました、ありがとうございました!!
また、この連載では、自分の部屋やこだわりのスペースにempathizeシリーズをぜひ飾ってみたいというヒトを募集いたします!!
お問い合わせ先はこちらまで
j.fujiyasu@gmail.com